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2015年10月27日 更新

ほどよく仕事をして、ほどよくキチッとして、ほどよくルーズであること

まほらファーム  鈴木 妃奈

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岡山県にある、 まほらファーム  鈴木 妃奈さんに、お話を聞いてきました。

1はじめに

丸尾

まほらファーム(有限会社まほら)の代表取締役、鈴木さんにお聞きします。
それでは、よろしくお願いします。

鈴木

よろしくお願いします。

丸尾

まほらファームは、どういった感じの農園なのですか?

鈴木

ここは、津山市が所有している農地なのですが、新規就農者の方や、これから新しく就農したい人の育成をしたりですとか、津山地域の方々に農業を広めていきたいというのが一番の目的です。

例えば、定年退職した方などが新たに農業始めてみたい場合に、足がかりになるようなセミナーを開催したり、「子供の時にいちご狩りが楽しかったー。ゆくゆくは農業してみたいなー」というような人をつくっていけるような、ぶどう狩りとかいちご狩りなどの体験も開催しています。

丸尾

なるほど。農業自体をもっと身近に感じてもらえるような、きっかけづくりを行う活動をされながら、農園を運営されているということですね。
実際に栽培されているものと言えば、どんな作物でしょうか?

鈴木

いちごと、ぶどうが主な作物ですが、他には色々な色のさつまいも植えたりとか、年によっては、そばをつくったりもしています。

丸尾

そばの実!?

鈴木

そばの植え付けから、脱穀、最終的にそば打ちまでやるという体験も開催しています。

丸尾

おもしろいですね!ぶどうとかイチゴなどは、規模的にはどのくらいなのでしょうか?

鈴木

ぶどうが一番大きくて、150アールです。ぶどうの木を約150本植えています。いちごは一反(いったん)、一つのハウスでやっています。
そして、まほらファーム自体は、主に津山市の農家の人達が出資してできた会社なので、たくさんの農家の人が関わりをもって運営しています。

丸尾

飲食店なども関わられているそうですね。

鈴木

ケーキ屋さんとか、イタリアンレストランなども出資者です。実際に作物を、料理やスイーツとして使う方が、どういったものが欲しいかも重要だと思うので、意見交換しながら作っています。

丸尾

ぶどうの季節ということもあって、先日のぶどう収穫祭はすごい来場者がいらっしゃったそうですね?ぶどうを収穫して持って帰れるイベントですね。

鈴木

二日間の開催だったのですが、二日で約1000人くらい来ていただけました。

丸尾

2日間で1000人ってすごいですよね!?(驚)遠くからも人ってこられるのですか?

鈴木

鳥取からとか、兵庫県でも佐用などから来ていただく方が多いです。
やっぱり、お子さま連れの方も多いですね。

丸尾

プリンなどの商品も作られていますよね。

鈴木

そうですね。出身者の人が、それぞれ卵を作っている方がいたりとか、牛を飼われている人がいるので、朝お乳をくみにいって、ここで低温殺菌してつくっています。

2農業。中学生の時からずっとやってみたかった職業。

丸尾

鈴木さんは、お生まれになったのは、津山市ですか?

鈴木

はい。津山市内です。街中で育ちました。今、アルネがある付近が実家です。

丸尾

本当にあの辺って、すごくにぎわっていましたよね?

鈴木

土曜夜市とか、動けないくらい人がいましたよ。ちっちゃい頃は。

丸尾

津山市に生まれて、高校卒業まで津山市ですか?

鈴木

そうですね。進学で東京に出ました。

丸尾

進学されたのは、どういった学部というか分野だったのですか?

鈴木

農学部です。まさに(笑)

丸尾

その時から、農業とか環境に関わるというか、今の仕事につながる分野に興味があったのですね?

鈴木

そうですね。中学生の時から、けっこう農業ってどんなだろうって、興味があって、ずっとやってみたい職業でした。

丸尾

中学ぐらいからですか。街中で生まれ育って、家自体は、畑などは持たれていなかったのですか?

鈴木

なかったですね。実は中学生の時に一年間カナダにホームステイをしたことがあって、その時に滞在先のお家が自給自足をしていていました。

そしてそのころから農業に興味を持ち始め、ちゃんと経済の中で成り立つ農業を、自分もできたらいいなと考えるようになりました。

そういったことの可能性を模索するのに、大学にいってみたのです。
しかし実際は、意外と畑違いなところもある学科だったのですが(笑)

3大学卒業後は、大手アウトドア用品メーカーに就職。

丸尾

大学を卒業されてからは、就職先されたのはどういった企業だったのでしょうか?

鈴木

大学の時に、子供を相手にしたキャンプを主催したり、応援するような活動をずっとやっていていました。その繋がりでモンベルというアウトドア用品メーカーであり、アウトドア用品を使って、山や川で遊べるようなイベントを開催する会社に就職しました。

丸尾

その会社でやられていた仕事は、どういった仕事だったのですか?

鈴木

まず販売を経験して、それから営業にはいっていきました。
販売は、店舗などで用品をお客様に販売することです。営業っていうのは、販売店に対する営業を行うことです。

丸尾

東京のモンベルで、ずっと働かれていたのですか?

鈴木

千葉の店舗にまず3年入って、それから本社の大阪で、営業を3年経験しました。

丸尾

モンベルの仕事も人と接する仕事だと思うのですが、そういう販売や営業といった方向は、向いているのでしょうね(笑)

鈴木

そうですね。モンベルの中で“アウトドアチャレンジ”と言って、お客様を連れて、山とか川に行くような仕事に一番興味がありました。
自分で自由に企画を立てて、開催していくことができるシステムだったので、楽しんでやりましたね(笑)でもその販売っていうのは、自分でも天職だと思っています(笑)

4初めは、新規就農者の育成支援制度を利用。

丸尾

そして大阪で働かれていたのですけども、地元に帰ってくることになって、農業を始めるきっかけは何かあったのですか?

鈴木

父の友人で、このまほらファームの先代の社長が、津山市が農園を作ろうとしているので、一緒にやらないかと誘ってくださったのが、一番のきっかけです。

丸尾

そうだったのですね。

鈴木

その先代の社長は、きちっと農業経営を成り立たせていました。
「あ、農業でも、津山での農業でも、そういうことができるんだな」と、思って、その人に弟子入りみたいな感覚でした。

丸尾

簡単なことではないですが、きちんとした収益が上がる職業としての農業を続けていくっていうのが、すごく大事なことですよね。
最初はどのような形で入っていったのですか?

鈴木

初めは岡山県が行っている新規就農者の育成支援制度を利用しました。
2年間給料をもらいながら、受け入れ農家さんで研修が受けられるという制度です。

丸尾

実際に農家としてやっていく準備をしながら、2年間くらい農業を学べる期間があるのですね。
その学ばれている時と、独立して農業経営をされてみての違いは、ありますか?

鈴木

やっぱりお金が発生するので真剣になります。
研修中も真剣ではあるのですが、そこまで経営自体に目を向けないで、作業に集中できました。

丸尾

それが経営者の立場になると、考えるべきことも増えますからね。

鈴木

あと、ものすごく予定通りにならないので、モノを右から左に動かすのとは違って、いっぱい病気がでてたりとか、台風の度に四苦八苦したりとか、そういうのが想像以上にひどいですよね。

丸尾

自然相手の仕事なので、すごく難しいですよね。病気が出たり、出なかったりというのも、いきなりなのですか?去年出なくても、今年出たりとか?

鈴木

そうですね。兆候があるのでしょうけど、それをどれくらい早く見つけられるかというのが、技術だと思います。

丸尾

なるほど。

鈴木

それに対して、どういう処置をどのタイミングでやるか?という要因がたくさん存在します。天気も関係するし、湿度なども。経験で身に着けていくことも多いと思います。本で見ても、実際全部をトータル的に書く事はできないと思うので、それが難しいかなと思いますね。

5田舎は、二人ぐらいたどれば、みんな知り合い(笑)

丸尾

都会でも働かれて、また田舎で農業もされているんですけど、やっぱり都会で働いていた時と、津山で働かれている今で、違いを感じることはありますか?

鈴木

そうですね。つながりを二人ぐらいたどれば、みんな知り合いなので(笑)、頼ったりすることもできるし、頼られたりすることも都会にくらべて多い気がします。

丸尾

私も都会で働いているときは、知り合いといえば、職場の人くらいでした。やっぱり帰ってくると誰かしらが、繋がっていますよね?

鈴木

そうですね。まぁ、都会ほど夜のみに行けないので、ちゃんとごはんを食べるという面もあります(笑)
あと、自分で経営をしている人に限るかもしれないですが、自分で好きなように時間を使えるようになったのが、違うところですね。

丸尾

時期はあるのだと思いますが、まぁ自分でやることを選択しながら、ライフスタイルをつくっていけるということですよね。

鈴木

そうですね。仕事量も自分で調整できるし、時間の使い方も自分で調整できる。と言う意味では自由度は高いかなと思います。

丸尾

とくに地元だと知り合いの方などが、「農業やってるんだ!」って、昔からの友達や同級生から言われることないですか?

鈴木

ありますね。いちご狩り、ぶどう狩りをしてるので、都会に住んでいる昔の知り合いが、おじいちゃん、おばあちゃんの所にお子さんを連れて帰省した際に、偶然ここに来られることが、結構あります(笑)「あれ、もしかして?」みたいな(笑)

丸尾

それはおもしろいというか、うれしいですね。

鈴木

すごく、うれしいです。

6“中庸”という意味の「いいかげん」

丸尾

それでは最後ですが、鈴木さんが日頃から大切にされていることを教えていただきたいのですが。

鈴木

はい。「いいかげん」っていうのを大切にしてます(笑)

丸尾

「いいかげん」(笑)それはどういった感じの意味なのでしょう?

鈴木

“適度ないい加減さ”を大切にしています。
ほどよく仕事をして、ほどよくキチッとして、ほどよくルーズで、みたいな“中庸”という意味の「いいかげん」を心がけています。

丸尾

ほどよく、適した感じですね。

鈴木

心地よく。無理しない。

丸尾

お話を聞かせていただきありがとうございました。“適度ないい加減さ”と言われる通り、リラックスしてお話を聞かせていただきました。
“心地よく。無理しない。”私自身、田舎ではたらき、くらす中で、とても共感できる言葉でした。鈴木さんは東京、大阪から津山市にUターンのかえーる人でした。

“ほどよく仕事をして、ほどよくキチッとして、ほどよくルーズであること”

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担い手の育成やピオーネなどの産地化促進、地産地消や食育の推進などに取り組む体験型農園。
岡山県津山市野村891-2
http://mahora.e-tsuyama.com/

 

取材日:2015年10月2日
撮影地:まほらファーム

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